2021年09月24日 SR600 紀伊山地リバース

飛び石4連休は初日を移動に使い、2日目からSR600紀伊山地リバースに挑戦。

出発前の天気予報では3日間ともに晴れる予報だったのに、実際に走ってみたら3日目は本降りの雨でずぶ濡れに。

宿には合計21時間近く滞在するゆったりプランで、最終的に56時間34分で完走。

区間 地点 距離(km) クローズ時刻 到着時刻
スタート(PC1) りんくうタウン 0.0 - 09/24 06:00
PC2 休暇村 紀州加太 28.5 - 09/24 07:27
PC3 マリーナシティホテル 53.8 - 09/24 08:39
PC4 高野山 金剛峯寺 107.9 - 09/24 12:04
PC5 熊野参詣道 小辺路 132.6 - 09/24 13:20
PC6 護摩壇山 152.7 - 09/24 14:51
PC7 近露王子 218.4 - 09/24 17:46
PC8 熊野本宮大社 241.1 - 09/25 05:16
PC9 大嶺奥駈道 269.1 - 09/25 07:32
PC10 熊野那智大社 349.7 - 09/25 12:23
PC11 熊野速玉大社 371.6 - 09/25 13:38
PC12 丸山千枚田 395.7 - 09/25 15:00
PC13 七色ダム 414.7 - 09/25 16:09
PC14 コウヤマキの群落 503.7 - 09/26 08:00
PC15 モンベル五條店 524.4 - 09/26 08:53
PC16 丹生都比売神社 554.8 - 09/26 11:14
PC17 和泉葛城山 579.5 - 09/26 13:28
フィニッシュ(PC18) りんくうタウン 603.1 - 09/26 14:34

1日目 (-235km)

スタート地点のコンビニの開店時間に合わせ、今回も6時にスタート。

北向きの弱い追い風に乗って、あまり力を入れないように気をつけながら南下して、和歌山県に入る。

まずは1つ目のPC、紀州加太に到着。

飛び石連休の間の平日ということで、朝の通勤・通学ラッシュに巻き込まれながら和歌山市を通過し、2つ目のPCに到着。

ここまではほとんど平地だったのが、ここから高野山に向かって徐々に登る。

紀美野町のコンビニで1度休憩を挟んだ後、標高850mほどの高野山に到着。

このあとしばらくコンビニが無い区間が続くので、高野山のラストコンビニで食事を取ってから、PCの金剛峯寺へ。

去年はあった石碑が無くなっていたので、入り口で門とともに撮影したものを提出。

高野龍神スカイラインを少し進んで、途中で折れて前回の鬼門であった野迫川村に。

のどかな山道を進んでPC、熊野参詣道 小辺路に到着。

林道を経由して一気に高野龍神スカイラインを登って護摩壇山の道の駅に到着。

ここで1時間前にHideさんがスタートしていることをTwitterを見て知ったが、護摩壇山の時点で差が3時間近くに開いていた。速すぎ。

売店でカロリー補給のためにロールケーキと黒ごまソフトクリームを購入。

この後は龍神温泉など快走路を通過して、近露王子に。

護摩壇山以降何も補給できていなかったので、閉店間際のAコープに駆け込んでパンを購入して食べた。

その後、日没で暗くなった中を1時間ほど進んで、19時に川湯温泉の「川湯みどりや」に到着。

自転車を保管するためのラックがフロント内にあり、安心して預けることが出来た。

なお、川湯温泉は川から直接温泉が湧き出ていて、それを露天風呂として楽しめるらしいのだが、なんと混浴とのこと。

少しワクワクして行ってみたが、ちょうど食事の時間帯だったのか、女性客どころか男性客も誰もいなかった。 でも貸切状態で楽しめた。

ホテルの売店は21時まで営業しているので、翌朝の朝食としてカップ焼きそばと菓子パン、その他ドリンクを購入して備えた。

2日目 (235km - 440km)

4時に起床して朝食を食べて着替えなど支度。

フロントの営業開始が5時からなので、5時に出発。結局10時間の滞在。

次のPCである熊野本宮大社にはすぐに到着したのだが、進入禁止の柵がしてあったため、写真撮影に四苦八苦。

本宮から十津川温泉までは改良されたR168をスイスイと走る。だんだんと夜も明けてきた。

十津川温泉を通過するとき、朝食前のHideさんとばったり。

少し談話してから、2日目のメインディッシュの玉置山へのヒルクライム開始。

尾根をまたぐときと朝日が登るタイミングがたまたま合ったためか、なかなか良い写真が撮れた。

1時間半ほどかけて1000mを淡々と登り、PCに到着。

ここから折り返して瀞峡まで狭い道を慎重に下り、R169に出てからは瀞峡に沿って快走。

ただ、時刻は8時過ぎということでルート沿いの売店は営業しておらず、前回お世話になった瀞峡遊覧船乗り場の売店での補給ができず、そのまま何もない県道44号に突入。

狭い山道のアップダウンを繰り返し、県道43号と合流した直後の集落にある自販機でドリンクを補給。

このあたりは棚田がよく見えて、風景は好きな区間(走りやすいかというとNoだが)。

色川地区で本来の県道43号が時間帯通行止めになっており、1時間弱待つわけにも行かないので迂回路へ。

標高150m程度の円満地公園まで一気に下った後、元の高さまで駆け上る。

さっきの案内図のルートだと、県道43号に復帰した後に戻らなければならず、距離が+4kmほどになりそうだったのだが、Googleマップで見てみると+2kmほどで済みそうなルートを発見したのでそちらに突入してみた。

県道43号への復帰地点は案内図の施工箇所からは十分離れているので大丈夫だろうと考えていたが、無事に復帰できた。

復帰後さらに200mほど登って熊野那智大社に到着。

勝浦市街地に入って久しぶりのコンビニで補給・休憩していたら、1時間半遅く出発したはずのHideさん(しかもパンク修理含む)が合流。

パンク修理したときにチューブを消費したので、ルート沿いにあるサイクルショップに行く、ということでしばらく遅い私が先行させていただいて2人道中。

ベイサイクルさんでは何も購入しなかった私に対しても熱中症対策タブレットを分けていただいた。

気さくな店主さんに「たまに反射ベストを来た人が来るんじゃないですか?」と尋ねた所、「はい、来ます。自転車にフレームバッジ付けた人が。」と回答が。

その後しばらくHideさんが先行したのだけど、とにかく速い。

特に上り坂が速く、私が300W(体重の5倍)を出してようやく、という速度で軽々と登っていった。

新宮市街地に入ったところでHideさんは「クジラを食べたい」と行ってお店に入ったのでお別れ。

熊野速玉大社で撮影してから、短かった都市部区間も終わって再び山の中へ。

1時間ちょっと、少しだけ登って丸山千枚田に到着。

前回は真っ暗だったのだが、今回は晴天の日中、しかも稲刈りの前後ということで観光客も大勢いた。

その後、2日目の宿を決めていなかったので、上北山の民宿数件に電話をかけたものの、一向につながらずにいた所、早速Hideさんが追いついてきて、「今日私がキャンセルした下北山村の宿の電話番号を教えますよ」と提案いただいたので、ありがたく番号を頂戴して電話をかけたところ、あっさり繋がって予約を取ることができた。

Hideさんはもともと下北山村の宿を抑えていたものの、夜9時頃から明日明け方にかけて雨が降るという予報が出たため、雨が降らないうちに距離をかせぐ作戦に変更し、 そのまま雨が降らなければゴールまで一気に、途中で雨が降った場合はその時にビバークなどをする、とのこと。

一瞬でHideさんの後ろ姿は見えなくなり、淡々と一人で七色ダムに到着。

泊まったところは下北山の「ペンションながい」で、1km弱進んだところにJAショップがあるので、一旦そちらに行って買い物を済ませてから引き返し、17時20分にチェックイン。

素泊まり3,500円ながら洗濯機があり、お風呂にも入れた上、釣り客が多いため早朝の出発でも全く問題ない、というのがとても良かった。

3日目 (440km -)

朝は3時頃出発を考えていたが、朝2時に一度起床すると雨が降っていたので1時間遅らせて4時にスタート。

4時の時点では雨が止んでいたものの、走り出してから30分もすると本降りの雨に。

トンネルで雨具を着込んで再出発。

5回目のSR600でようやく雨のないSR600にできると思っていたのに、やはりずぶ濡れになる運命か。

大台ヶ原山分岐までは暗い雨の中、緩いながらも淡々と登り続けた。

新伯母峰トンネルを抜けると空も明るみ始め、川上村区間は一気に走った。

吉野川沿いまで下って、吉野神宮駅で久しぶりの鉄道を見ながら、吉野山に向かって登ってPCのコウヤマキ群落立て看板に到着。

門前町を慎重に下って吉野川沿いまで戻り、その後は川沿いにほぼ平坦路。

PCの五條のモンベルを過ぎると雨が止んだため、久しぶりのコンビニで雨具を脱ぐついでに補給。

ちょうどサイクリスト3人と鉢合わせたので、「まだ70kmくらいしか走ったことがない」と言われたものの、山道をしっかりと走っているようだったので、ブルベにお誘いしておいた。

丹生都比売神社までの道は、去年の記憶があまりなかったのだけど、結構な急坂。

丹生都比売神社を過ぎた頃から雨が再びポツポツと降り始めたのだが、ダウンヒル中に一気に雨が強くなってびしょ濡れに。

元ガソリンスタンドの屋根の下で時既に遅し状態ながらも再び雨具を着込む。

紀の川を越えて、ラスボス、葛城山への登りに挑む。

雨が小ぶりになってきたので、雨具を脱いだ。

激坂区間では無理せず押し歩き(押し歩きでも速度が3km/h程度しか出せない)、なんとか山頂に到着。

去年は存在した木の看板が無くなっていたので、交差点にあった看板で代用。

最後、路面の良くない林道の下りを慎重に慎重に。

市街地部分は北東からの追い風に乗ってスイスイと走り、14時34分にゴール。

56時間34分と、これまでのSR600で最も時間がかかったものの、宿の滞在時間も最長。

紀伊山地リバースは紀伊山地リバースよりも簡単、という話をよくされるので、それ自体には同意するものの、 他の奥入瀬、阿蘇、福島よりはハードなコースだと感じるので、今のコース難易度は

紀伊山地 > 紀伊山地リバース > 奥入瀬 > 阿蘇 > 福島

というように感じる。