Garmin FITファイルをカンタンに編集する方法

Garminのデバイスで使用されるFITファイルはバイナリなので、直接編集するのは骨が折れる。

ここではGarmin FIT SDKに含まれるFIT CSV Toolを使って簡易的に編集する方法を説明する。

※ ここでいう「カンタンに」「簡易的に」とは「バイナリを直接編集する場合に比べれば」という比喩表現ですのでご注意を

Java実行環境のインストール

FitCSVToolはJava製なので、Javaの実行環境(JRE)をまずはインストールする必要がある。

全オペレーティング・システム用のJavaのダウンロード

FIT SDKのダウンロード

FIT CSV Tool | FIT SDK | Garmin Developersから、FIT SDKをダウンロード後、 ダウンロードしたZIPファイルを適当なツールで展開する。

FIT CSV ToolでFITファイルをCSVに変換

展開後のjava/に移動し、変換元のFITファイルもそのフォルダに移動する。

ターミナル(Windowsの場合はコマンドプロンプト)を開き、以下を実行する。

java -jar FitCSVTool.jar -b (変換元FITファイル名) (変換先CSVファイル名)

なお、Windowsなら同じフォルダにあるFitToCSV.batにFITファイルをドラッグアンドドロップしてもOK。

CSVファイルを編集

Excelなどで作成したCSVファイルを編集する。

このとき、unknownという文字列を検索し、存在した場合は3列単位で削除(左詰め)する。

その後、行を追加・削除したりして欲しいデータに加工する。

基本的に、同じフィールドが並んでいる部分であれば追加・変更・削除しても大丈夫。

そうでない場合はFITファイルの構造の知識が必要(参考: FIT Protocol | FIT SDK | Garmin Developers)になる。

したがって元のFITファイルに含まれないフィールドやデータタイプを追加するのは少し大変なので、元のデータを作成するときに手作業で編集したいデータを入れておく(例えば、コースデータでコースポイントを編集したい場合は、ダミーでも良いのでコースポイントを入れたFITファイルを作成しておく)のが良い。

FIT CSV ToolでCSVをFITに再変換

ターミナル(コマンドプロンプト)で、以下を実行してFITファイルを作成する。

java -jar FitCSVTool.jar -c (変換元CSVファイル名) (変換先FITファイル名)

GarminデバイスのGarmin/NewFilesフォルダに設置

GarminデバイスとUSBで接続し、Garmin/NewFilesフォルダに作成したFITファイルをコピーした後、Garminデバイスの電源を入れると、FITファイルを認識するはず。

参考

公式の編集方法の記述はこちら(unknownを削除する必要があることは記述されていないことに注意) FIT CSV Tool | FIT SDK | Garmin Developers