EDINETが生成するPDFにフォントを埋め込む
EDINETで出力したPDFを会社のプレスリリースで掲載したところ、iPhoneで閲覧できない、という問題が発生した。
PDFファイルを見てみると、日本語フォントが埋め込まれていない(下図)。
そのため、iPhoneなどMS系の日本語フォントがない環境では、日本語部分が真っ白の閲覧できないものになっていた。 ちなみに、Ubuntuでは別の日本語書体で代替表示された。
ご丁寧に印刷も低解像度に限られている(上図)。
他社のプレスリリースを探してみると、そのままのPDFが使われていたところが多かったが、 中には低解像度で印刷して1ページが1枚の画像になったPDFも見つかった。苦労の痕跡が・・・。
本来はそのようなPDFを作成するEDINETのシステムが悪いのだが、上の人間は「iPhoneでも見れるようにしろ」と聞かない。
Google先生に聞いてみると、Macで見れないという2011年の投稿が見つかったので、昔からEDINETは変わっていないらしい。 続けて解決策を探すと、「PDFのセキュリティ設定を無視するビューアをつかって仮想PDFプリンタに印刷する」という方法で解決できることが分かった。
PDFのセキュリティ設定を無視するビューアで代表的なものはEdgeやFirefox(2016年11月現在)。従って
- Windows 10なら、EdgeでPDFを開いてプリンタにMicrosoft Print to PDFを選択して印刷
- Windows 7でもAcrobatなどの仮想PDFプリンタがあれば、Firefoxで開いて仮想PDFプリンタに印刷
という手順でフォントを埋め込んだPDFを作成できた。(下図はEdge + Microsoft Print to PDFで作成したもの)
ちなみに、このようにして作成したPDFは法的に問題ないのか弁護士の人に聞いてみたところ、OKらしい。