パワハラ対策の秘密録音にはICレコーダがベスト
ITエンジニアとしてキャリアチェンジしたため、転職した直後から、研修として別の企業の社内SEのチームに入ることになった。
ただ、そこには典型的なパワハラ指導者がいた。
連日パワハラを受けたり、他の人が受けるのを狭い部屋で聞かされ続け、 精神安定剤や抗不安薬、睡眠薬がないとやっていけないようになってしまった。
このままでは潰れかねないので、パワハラの証拠を得るべく勤務中に秘密録音をしたいと考えていくつか試してみた結果、 ICレコーダを購入するのがベストであるという結論に落ち着いた。
なお、ICレコーダを買う前に以下の選択肢を検討した。
Windows標準のサウンドレコーダー(ノートPC、会社ではLetsNoteの内蔵マイクを使用することを前提)
- PCのマイクの性能は概して良くない(おそらくビデオ通話向けなので、PCの正面の音しか拾えない)
- 途中で終了すると一切録音ファイルが残らない(シャットダウンすると直前の録音は消える)
- 二重起動できないので、タスクマネージャで10分毎に起動しようとしても、起動と保存・終了にかかる時間があるため、実際には録音時間を9分55秒、サウンドレコーダーの起動間隔を10分などとするしかなく、5秒間は録音できない時間が生じる
- 会社によってはグループポリシーで禁止されているかもしれない(私の会社ではADをほとんど使いこなされていないため使用可能だった)
- 会議などPCから離れる場面が多い
- WMAで圧縮しても音声ファイルの容量が1日で1GB近くなる
会社携帯(iPhone)や個人携帯(Android)の録音アプリ
- 常時胸ポケットに入れて会話を録音していてもまずバレない
- とりあえず試す価値はある(マイクや電池の性能によっては十分実用になるかも)
- iPhoneの場合は、通話を録音できない(3者通話を利用したサービス・アプリはあるが、録音開始まで少々時間がかかる)
- マイクの性能は電話向けのものが多く、周囲の音を広く拾えるものではない
- 電池の消耗が速く1日もたない
WSHでWindowsの音声認識エンジンを使い、音がある時だけ録音するスクリプト
- 追加のソフトはインストール不要で、WSHを実行できるのであればハードルは低い
- 何も言われていない時は録音しないので、1日の音声ファイルの容量は150MB程度ですむ
- やはりPC内蔵のマイクでは周囲の音を拾えない
- マイクの感度を高くすると、キーボードを叩く音などでも結構反応されるが、低くすると普通の会話も反応してくれない
- PCから離れる場面が多い
PCの内蔵カメラで常時録画(LiveCapture3を使用)
- 自分のPCの正面に相手の顔を向ければ、パワハラしている時の表情も撮影できる
- 常時監視モードにすると、PC起動直後から終了直前まで映像と音声の記録が可能
- 映像込みだが1日1GB程度の容量と、意外と少ない
- ソフトのインストールを禁止している会社では不可能
- やはりPC内蔵マイクの性能により、周囲の音が拾えない
- PCから離れる場面が多い
以上の検討の結果、PCや携帯ではマイクの性能が秘密録音向きではないため、 素直にICレコーダを購入してポケットに忍ばせるのが一番、となった。
私はPanasonicのXP007(製品情報サイト)にしたが、
- ポケットに入る大きさ
- 1日(少なくとも12時間程度)は連続録音可能な容量と電池
- PCへのデータ転送が楽(毎日録音するので、毎回microSDカードを抜き差しするのは面倒)
という条件を満たせば、他の製品でも良いと思う。
ちなみに、ヨドバシアキバのICレコーダ売り場で製品を比較していたときに、自分がかなり悲壮な表情をしていたと思われ、店員さんも声をかけてこなかった。
なお、少しでも購入を迷っている方は、すぐにでも買ってください!!
精神的な安定への寄与は購入代金をはるかに上回ります。